TS-BASE 物流
2024.07.22
BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)とは?導入するメリットや業者の選び方
BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)とは、自社の業務プロセスの一部を外部の専門業者に委託することで、業務効率を向上させる手法を指します。
この記事ではBPOの基本的な概念から、その導入によるメリット、さらには信頼できる業者の選び方までを詳しく解説します。
目次
BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)とは?
BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)とは、企業が自社の業務プロセスの一部を外部の専門業者に委託することです。具体的にはノンコア業務(バックオフィス業務)や、専門知識やスキルを必要とするため自社で効率的に運営するのが難しい業務を外部に依頼することを指します。
以下はBPOの対象となる業務の例です。
人事業務(HR)
- 採用・求人
- 給与計算
- 福利厚生管理
経理・財務業務
- 請求書処理
- 会計処理
- 経費精算
カスタマーサービス
- コールセンター業務
- 顧客サポート
- クレーム対応
ITサポート
- ヘルプデスク
- システム運用・保守
- ソフトウェア開発
物流・サプライチェーン管理
- 在庫管理
- 受注・発注処理
- 配送管理
物流業務のアウトソーシングについては、こちらの記事で詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください。
BPOを行うメリット
企業がBPOを行うことにはどのようなメリットがあるのでしょうか。主な例を挙げます。
コスト削減
従業員の採用や教育にかかる費用を削減でき、企業の財務的な負担を軽減します。また従業員が業務を習得するまでにかかる時間や、指導のための工数などを削減することも可能です。
業務効率化
専門業者に業務を委託することで効率と品質が向上します。BPO業者は特定の業務に特化しており、専門知識や高度なスキルを持つスタッフが作業を担当します。そのため社内で業務を行うよりも迅速かつ効率的にタスクが処理され、品質の向上も期待できるのです。
コア業務への集中
ノンコア業務を外部に委託することで、従業員は自社のコア業務に集中できます。例えば、製造業の企業が経理や人事業務をBPO業者に委託することで、製品開発や市場開拓などの戦略的な活動にリソースを集中させることができるでしょう。これにより、企業の成長と競争力の強化も図られます。
拡張性と柔軟性の確保
業務量の変動に応じてアウトソーシングする業務の範囲や規模を調整できます。例えば、季節的な需要の変動や突発的な業務量の増加に対しても、BPO業者が柔軟に対応できるため、企業はリソースの無駄を抑えつつ、必要な時に必要な量の業務処理を行うことができます。
BPOのデメリットとリスク
コスト削減や業務効率化などメリットの多いBPOですが、注意するべき点もあります。ここでは考えられるBPOのデメリットを紹介します。
コミュニケーションの課題
外部業者との間でコミュニケーションを適切に行うことが難しい場合があります。例えば、業務に関する知識の差があったり、使っている用語の認識に差異があったりすると、円滑なコミュニケーションが難しくなるでしょう。このようなコミュニケーションのギャップは、業務の遅延や誤解を招く可能性があります。
品質管理の問題
BPO業者に業務を委託することで、企業は品質管理のコントロールを部分的に失う可能性があります。例えば、期待される品質基準が満たされなかったり、業務プロセスの違いが原因で品質にばらつきが生じたりなど。これを防ぐためには、明確な品質基準と定期的なパフォーマンス評価が必要です。
データセキュリティのリスク
BPO業者に業務を委託する際には、顧客情報や財務データなどの機密情報が外部に渡るため、情報漏洩のリスクが高まります。このため、厳格なセキュリティプロトコルや契約条件を設定し、データ保護の対策を講じることが必要です。
BPOを行うまでの基本的な流れ
実際に企業がBPOを行う場合、どのような流れで進めていけばいいのでしょうか。基本的なフローをまとめました。
- 業務の選定:まずBPOの対象となる業務を選定します。一般的にノンコア業務や専門知識が必要な業務がBPOの対象となります。
- 現状分析と目標設定:選定した業務の現状を詳細に分析し、BPOを導入することで達成したい目標を設定します。例えば、コスト削減、業務効率化、品質向上などが目標となります。
- BPO業者の選定:BPO業者を選定します。複数の業者から提案を受けて、価格、サービス内容、実績、セキュリティ対策などを比較検討しましょう。企業のニーズに最適な業者を選ぶことが重要です。
- 契約の締結:選定したBPO業者と具体的な業務内容、価格、納期、品質基準、セキュリティ対策などを明記した契約を締結します。
- 業務移管:BPO業者に業務を移管するための準備を行います。業務手順やシステムの説明、必要なトレーニングを実施し、スムーズに業務が移行できるようにします。
- 業務の開始:BPO業者に業務を委託し、実際の業務が開始されます。業務の進捗状況や品質を定期的に監視し、必要に応じて改善策を講じましょう。
- パフォーマンスの評価とフィードバック:定期的にBPO業者のパフォーマンスを評価し、設定した目標が達成されているかを確認します。評価結果に基づき、業者とのミーティングを行い、フィードバックを提供して業務の改善を図ります。
BPO業者を選ぶ際のポイント
実際にBPOを行うとしたら、どのような業者に依頼すれば良いのでしょうか。ここでは業者を選ぶ際のポイントを紹介します。
- 業務分野の専門性:依頼する業務分野に特化した経験や知識が豊富な業者を選ぶことで、質の高いサービスを受けることができます。
- 実績と評判:過去の実績や顧客からの評判を調査します。成功事例や顧客の評価を確認し、信頼性の高い業者を選びしょう。
- サービス内容:提供されるサービス内容を詳細に確認し、自社のニーズに合った対応が可能かを評価します。業務の範囲やサービスの柔軟性などを確認してください。
- 費用対効果:コストと提供されるサービスの費用対効果を比較します。単に費用が安い業者を選ぶのではなく、コストに見合ったサービス・価値が提供されるかを考慮しましょう。
- 技術力とインフラ:BPO業者の技術力やインフラを評価します。最新の技術やツールを活用しているか、安定したインフラを持っているかなどを確認し、業務の安定性と効率性を確保しましょう。
- セキュリティ対策:情報セキュリティの対策が万全であるかを確認します。データ保護や情報漏洩防止のための具体的な対策が講じられている業者を選びましょう。
- コミュニケーションの質:業者とのコミュニケーションの質を評価します。認識の食い違いが発生しないか、迅速な対応が可能かなどを確認し、円滑な業務遂行を図ります。
- 契約条件:契約条件を確認します。契約書に業務内容、納期、品質基準、ペナルティなどが明確に記載されているかをチェックしてください。
- 将来の成長性:業者の成長性や将来性を評価します。長期的なパートナーシップを考えるなら、業者が成長し続ける可能性があるか、企業としてのビジョンが一致するかも重要な観点といえるでしょう。
- カスタマーサポート:カスタマーサポートの質を確認します。問題が発生した際の対応力があるか、サポート体制がしっかりしているかを確認し、安心して業務を委託できる業者を選びます。
- 継続的な改善意識:業者が継続的な改善を行っているかを評価します。業務の効率化や品質向上に対する取り組みがあるか、イノベーションを推進しているかなどを確認しましょう。
自社のニーズに合ったBPO業者に依頼しよう
BPOはノンコア業務の効率化や自社のコスト削減などに大きく貢献します。もしBPOを行う際は、どのような業務を委託するのか、委託することでどのような目標が達成できるのかを明確にし、適切な業者を選びましょう。業者選定の際は、本記事で紹介した観点で評価してみてください。
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