ECサイトとネットショップの違いは？言葉の使い分け方も紹介

「ECサイト」と「ネットショップ」。どちらも聞いたことがあるという方が多いのではないでしょうか。聞き馴染みのあるこの2つの言葉ですが、どのような違いがあるのか理解している方は意外と少ないものです。

本記事ではECサイトとネットショップの違いを紹介します。

ECサイトとネットショップの違いは？

基本的に「ECサイト」と「ネットショップ」に明確な違いはありません。両者とも、商品やサービスをオンライン上で注文・購入できるサイトの呼び方です。

言葉として使い分けるなら、次の項目で紹介する方法を参考にすると、相手に伝わりやすいでしょう。

ECサイトとネットショップは使い分けた方が良い？

ECサイトとネットショップは基本的に同じものを指す言葉として使われます。しかし、どちらかというと「ECサイト」はサイトの制作者や運営者が用いることの多い言葉です。もし一般の顧客に対して使うときは、「ネットショップ」と表現した方が通じやすい場合があります。

そのため、サイト・ショップを運営している社内では「ECサイト」、顧客対応などの場合は「ネットショップ」と使い分けるのが良いでしょう。

ECサイトとは？

改めてECサイトの意味をまとめます。ECサイトとは、eコマースを行うWEBサイト全般を表す言葉です。

「EC」は、「Electronic Commerce」の略で、「eコマース」と呼ばれることもあります。日本語では「電子商取引」という意味で、インターネット上で商品やサービスの売買をしたり、契約・決済などの取引をすることの総称を表す言葉です。

ECサイトについてはこちらの記事で詳しく解説していますので、ご覧ください。

ECサイトとは？必要な機能・業務・作り方などを分かりやすく解説

ECサイトの主な種類

ECサイトは主に以下4つの種類に分かれます。

モール型ECサイト：複数の店舗が同じプラットフォーム内に出店し、商品を販売する形態。膨大な数の商品が一つのサイト内で検索可能であり、顧客は多岐にわたる商品を一括して購入可能。メリットとしては、複数のブランドや店舗で一括して購入可能であり、集客面で優れている点が挙げられる。一方で、競争が激しいため、個々のショップが目立ちにくいという課題も存在する。
自社型ECサイト：企業や個人が独自のWebサイト上で商品やサービスを販売する形態。主に自社のドメインで運営される。独自のブランドやイメージを構築しやすく、運営者が全ての経営権を握る。メリットは、ブランドの独立性が強調され、カスタマイズが自由にできる点。一方で、集客が難しい場合がある。
ASP型ECサイト（Application Service Provider型）：ECサイトの運営に必要な機能やサービスを提供するプロバイダーによって構築され、事業者はそのシステムを利用して自社の商品を販売する形態。クラウド型のサービスが一般的で、専門的な知識がなくてもECサイトを運営可能。メリットとしては、導入が比較的容易であり、セキュリティやバックアップなどの面でプロバイダーがサポートしてくれる点が挙げられる。一方で、カスタマイズが限定されることが課題として存在する。
SaaS型ECサイト（Software as a Service型）：ASP型と同様にクラウド上で提供されるサービスで、ソフトウェアをサービスとして提供する。通常は月額料金を支払うことで利用できるため、初期費用を抑えてECサイトを構築できるのが特徴。導入コストが低く、サーバーメンテナンスやセキュリティなどをプロバイダーが担当するメリットがある一方、カスタマイズが制限される場合があるという課題も存在する。