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2023.11.27

ECサイトを自社で運営するにはどれくらいのランニングコスト(維持費)がかかる?

ECサイトを自社で運営するにはどれくらいのランニングコスト(維持費)がかかる?

目次

これからECサイト運営を始める企業にとって、ランニングコスト(維持費用)がどれくらいかかるのかは、気になるところでしょう。

本記事では自社でECサイトを運営する場合にかかるランニングコストの目安や、ECサイトの構築方法ごとにかかるランニングコストの目安などを紹介します。

ECサイトを自社で運営する場合にかかるランニングコストの目安

ECサイトの運営に必要なランニングコストは、サイトの規模や担当者の人数などによって大きく変動します。そのため、一概にいくらか断定することは難しいのですが、自社で運用する場合、年間数十万円〜数百万円ほどが目安となります。

以下、サイト運営に必要な年間のコストとそれぞれの金額の目安です。

  • ドメイン代:500〜6,000円/年
  • サーバーの維持費:500〜10,000円/年
  • 独自SSLサーバー証明書の費用:10,000〜90,000円/年
  • 決済代行サービスの手数料:売上の3〜5%
  • カートシステムの利用料:36,000〜1,200,000円/年
  • フルフィルメント費用:配送料300〜2,000円/回、梱包材料100〜500円/個
  • サイト内コンテンツ作成費用(商品紹介文の作成・商品画像の撮影・編集など):300,000〜1,000,000円/年
  • その他人件費(コールセンター費用など):3,000,000円〜/年

ECサイト運営にかかるランニングコスト一覧

ECサイト運営にはどのようなランニングコストがかかるのか、それぞれを一覧で紹介します。

ドメイン代(500〜6,000円/年)

ドメイン代は、Webサイトのアドレスを示すドメインを取得・維持するために支払う料金です。ドメインはインターネット上でWebサイトを識別するための住所のようなものであり、ECサイトを運営する場合ドメインを購入し、定期的に更新料金を支払って維持する必要があります。

サーバーの維持費(500〜10,000円/年)

ECサイトがオンラインで稼働し続けるために必要なサーバーの運用および維持にかかる費用も支払う必要があります。ECサイトはWebサーバー上で構築され、ユーザーがアクセスして商品を閲覧・購入できるようになっています。サーバー維持費には主に以下の要素が含まれます。

  • ホスティング費用:サーバーを運用するための物理的な場所やクラウド上のリソースを提供するホスティングプロバイダーに支払う料金。
  • セキュリティ対策の費用:セキュリティ対策の実装、定期的なセキュリティの更新のために支払う料金。
  • バックアップと復旧の費用:サイトのデータやコンテンツのバックアップを取り、災害やデータ損失時に備えた復旧などに関連する費用。
  • サーバーメンテナンス費用:サーバーの定期的なメンテナンス、アップデート、パフォーマンスの最適化などを行うための費用。

独自SSLサーバー証明書の費用(10,000〜90,000円/年)

独自SSLサーバ証明書は、ECサイトなどのWebサイトが安全に通信を行うためのセキュリティ対策として使用されるものです。SSL(Secure Sockets Layer)は、データの暗号化と送受信の安全性を確保するために使用されます。SSL証明書は、Webサイトが安全で信頼性があり、データの保護が行われていることを証明します。

無料のSSLサーバー証明書もありますが、サポート内容は有料のものより少ないので、可能であれば有料のものを使用することをおすすめします。

決済代行サービスの手数料(売上の3〜5%)

決済代行サービスの手数料は、オンライン取引において、決済プロバイダーが提供する支払い処理サービスを利用する際に発生する費用のことです。決済代行サービスの手数料には以下の要素が含まれます。

  • 取引手数料:各取引ごとに発生する手数料。通常は、取引金額に対して一定割合、または固定の金額で計算される。例えば、取引金額の2%などが取引手数料として適用される。
  • 月額固定費:一定期間ごとに支払う手数料で、ECサイトが決済代行サービスを利用するための基本的なサービス提供費用。年額で課金されることもある。
  • 返金手数料:顧客が商品を返品し、返金処理を行う場合に発生する手数料。

手数料の具体的な金額や条件は、決済プロバイダーによって異なります。

カートシステムの利用料(36,000〜1,200,000円/年)

カートシステムの利用料は、ECサイトにおいて、顧客が商品を選択し買い物かご(ショッピングカート)に商品を追加後、最終的に購入手続きを行うためのシステムを提供するサービスの利用にかかる費用です。通常、ECプラットフォームやホスティングサービスを提供する企業がこのサービスを提供し、その利用に対して一定の料金がかかります。

フルフィルメント費用(配送料300〜2,000円/回、梱包材料100〜500円/個)

フルフィルメント費用は、ECサイト運営における商品の保管、梱包、出荷、返品処理などの物流業務を行うための費用です。商品の物理的な保管から注文の準備、発送までの一連のプロセスを専門的に管理・実施する外部の物流パートナーに料金を支払う場合もあります。

サイト内コンテンツ作成費用(300,000〜1,000,000円/年)

ECサイト内で販売する商品の紹介文や商品画像の撮影・編集を行うにも費用がかかります。専門のスタッフに依頼する場合、業務内容に応じて費用は変動します。業務委託で外部のライターやカメラマンにスポットで委託することも可能です。

その他人件費(3,000,000円〜/年)

その他、ECサイトに関連する業務の担当者に支払う人件費がかかることも考慮する必要があります。例えば、自社でコールセンターを設け、顧客対応を行う場合、そのスタッフを雇う費用も発生するでしょう。後述しますが、こういった人件費は、ECサイト運用の業務をアウトソーシングすることで削減できる場合があります。

ECサイトの構築方法ごとにかかるランニングコストの目安

ECサイトは構築方法によっても必要なランニングコストが変わります。ここからは、ECサイトの構築方法ごとのランニングコストの目安を紹介します。

ECモール

ECモール(ECモール型ECサイ)は、複数の企業や個人が同じプラットフォーム内で商品を出品・販売するオンラインショッピングモールの形態を指します。代表的なECモールには、Amazonや楽天市場などがあります。

出店手数料や初期登録料は数万円から10万円が相場で、一部のECモールでは無料出店も可能です。手数料は商品販売額の数パーセントから10%程度が相場。月額利用料:数千円から10万円が相場とされています。

ASP

ASP型ECサイトは、ASPプロバイダーが提供するECサイトの機能やサービスを利用します。商品の登録、注文処理、在庫管理、決済などが含まれ、利用者はECサイトの運営に専門的な知識がなくても、ASPプロバイダーが提供するシステムを利用することで、運営が可能です。

一般的にASP型ECサイトはクラウド上で提供され、利用者はWebブラウザを通じて必要な機能にアクセスします。サーバーのメンテナンスやセキュリティなどもASPプロバイダーが管理します。

ASP型のサービスは月額利用料が主流であり、初期費用は無料の場合もあれば、概ね100万円以内が相場で、導入時に発生するカスタマイズやシステム構築に関する費用などが含まれます。月額費用は10万円以内が相場です。

ECパッケージ

ECパッケージとは、ECサイトを構築するための様々な機能やツールが組み込まれているパッケージのことです。ECサイト運営に必要な機能やシステムが一通り事前に用意されているため、専門的な知識がなくても比較的容易にECサイトを構築できます。

初期費用は50万円〜、月額費用は30万〜100万円ほどが相場とされています。

オープンソース

無償で公開されているソースコードを利用してECサイトを構築することも可能です。カスタマイズ性の高さが特徴で、代表的なオープンソースのECプラットフォームには、Magento、WooCommerce(WordPressのプラグイン)、OpenCartなどがあります。

ただ、オープンソースのECサイト構築には初期費用が発生する場合もあります。主にカスタマイズやデザインの変更、導入時のサポートなどにかかる費用です。オープンソース自体は無料で入手できることが一般的です。費用がかかる場合、数百万円ほどが相場となります。

維持費用については、ホスティングやセキュリティ対策、システムのアップデート費用などが含まれます。これらの費用は利用者が自ら管理する場合や、ホスティングサービスを利用する場合に発生します。概ね月額数十万円ほどが相場です。

フルスクラッチ

フルスクラッチとは、ECサイトを一から自社で開発する手法です。既存のプラットフォームやフレームワークを使用せず、独自のプログラムやデータベースを構築します。非常にカスタマイズ性が高いため、特定のニーズに適したシステムを構築するために採用されるのが一般的です。

初期費用として開発に関する人件費や技術的なリソース、ハードウェア・ソフトウェアの購入などが発生します。これはプロジェクトの規模や要件によって大きく変動しますが、500万円〜が相場で、他の構築方法よりも高額になる傾向があります。

維持費用には、開発後のサポート、アップデート、セキュリティ対策、ホスティングなどが含まれます。これらの費用もプロジェクトの規模や選択したサービスによって異なりますが、フルスクラッチの場合、自社ですべての側面を管理する必要があるため、コストは高くなることがあります。相場は50万〜100万円ほどが目安となるでしょう。

ECサイト運営はアウトソーシングした方がコストを抑えられる場合がある

ECサイト運営には多額のランニングコストがかかる傾向があります。自社でECサイト運営に関する全ての業務に対応しようと思うと、ランニングコストも高額になりやすいでしょう。

ECサイト運営の一部業務、あるいは業務の全てをアウトソーシングした方が、結果的に金銭的なコストを低く抑えられる場合もあります。全てを自社で対応するのではなく、ぜひアウトソーシングも検討してみてください。

例えば、竹田印刷が提供する「TS-BASE 通販」は、ECサイトの設計から運用までトータルサポートします。設定したゴールに向けて、通販導入に必要な6つのフロー(ECサイト立上げ、各種システム構築、物流、事務局・コールセンター、データ分析、販促支援)に必要なソリューションをお客様ごとにご提案。EC業務を一括でアウトソーシング可能です。

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