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2024.04.23

受注生産とは?メリット・デメリットや受注生産が向いている製品を紹介

受注生産とは?メリット・デメリットや受注生産が向いている製品を紹介

目次

受注生産とは、製品を顧客のニーズに合わせて生産する方法です。この記事では、受注生産の概要とそのメリット・デメリット、さらに受注生産が向いている製品の例について紹介します。

受注生産とは

受注生産とは、顧客から注文(受注)を受けてから実際に製品を生産する方式のことです。全ての製品を受注生産することもあれば、通常の生産と並行して、一部の製品のみ受注生産することもあります。

また受注生産には、以下2つの種類があります。

個別受注生産
個別受注生産は、顧客ごとに仕様が異なる製品を生産する方法です。異なる製品仕様に対応する柔軟性があるため、製品のバリエーションやカスタマイズが多い場合に適しています。ただし、製品ごとに生産ラインを調整する必要があるため、生産プロセスには細かな調整が必要です。

繰返受注生産
繰返受注生産は、顧客からの継続的な注文に基づいて同じ仕様の製品を生産する方法です。一定のスパンで注文が発生する製品の生産に適しており、生産スケジュールを安定させられます。またリピート率が高い製品に対して効率的な生産ができるため、生産ラインの効率性の向上も期待できるでしょう。

受注生産は以下の流れで進むのが一般的です。

  1. 注文を受ける:仕様の検討、製品の種類や数量、納期など、顧客からの注文を受け、見積もりを作成します。
  2. 製品設計と製造計画:注文に合わせて製品の設計を行い、製造計画を立てます。設計や製造計画は顧客の要求に応じて随時調整される可能性があります。
  3. 部品調達:注文に応じた部品や原材料を調達します。
  4. 製品の製造:製品設計と製造計画に基づいて製品を生産します。主に製品の組み立てや加工、検査などの作業です。
  5. 出荷と納品:製品が完成したら、顧客に納品します。納品時には品質管理や梱包、配送手配などもあわせて行います。

受注生産のメリット

受注生産はコスト削減、生産効率の向上など、企業の競争力アップに貢献します。具体的にどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。ここでは特に「通常の生産と並行して、一部の製品のみ受注生産する」場合のメリットを紹介します。

  • 在庫リスクの軽減:受注生産では、必要な分だけ(注文があった分だけ)製品を生産します。そのため在庫を抱えることによって発生するコストや、在庫のロスといったリスクを最小限に抑えることが可能です。
    例えば、使用期限があるものや、保管するコストが高いものなどの生産には、受注生産が向いています。
  • 生産効率の向上:受注生産は受注が入った時点で生産を開始します。そのため需要に合わせて効率的に生産を行うことができます。無駄な在庫、作業を増やすことなく生産が可能です。

受注生産のデメリット

多くのメリットがある受注生産ですが、デメリットがあることも理解しておきましょう。ここでは、受注生産のデメリットを紹介します。

  • 生産コストの増加:受注生産はカスタマイズ性が高い分、顧客の注文内容も多様化しやすいです。そのような注文に応じるためには生産ラインの変更や加工工程の追加などが必要になり、生産コストが増加する可能性があります。
  • 生産効率低下の可能性:製品のカスタマイズに伴う作業工程の変更や調整が必要になると、生産効率が低下する場合があります。標準化された生産ラインと比較して、生産工程の最適化が難しい点も受注生産のデメリットです。
  • リードタイムの延長:顧客からのカスタマイズに対応するために、生産準備や調整に時間がかかることがあります。そのような場合、納品までのリードタイムが長くなりがちです。納品まであまりにも時間がかかると、顧客の満足度を下げてしまう場合があります。
  • 生産量の制限:受注生産では注文に応じて生産するため、大量生産には対応できないというデメリットがあります。そのため注文が急増した場合、生産量に制限をかける必要が出てくるでしょう。

受注生産が向いている製品

ここまでに紹介してきた通り、受注生産にはメリットとデメリットがあり、メリットを生かせる製品の生産に向いています。例えば、以下のような条件を満たす製品は、受注生産に向いているでしょう。

  • 高付加価値な製品
    高付加価値な製品や特殊な機能を持つ製品は、顧客のニーズに合わせて受注生産することが多いです。例えば、高度な技術を要する機器や特殊な加工を必要とする部品などが該当します。
  • 少量多品種の製品
    少量の生産ロットで多くのバリエーションを提供する製品は受注生産が適しています。例えば、食品や化粧品などのパッケージ変更や味のバリエーションを提供する製品が挙げられます。
  • 季節性や需要の変動が大きい製品
    季節や需要の変動に対応して柔軟に生産量を調整できる製品は受注生産が向いています。例えば、季節限定商品や一時的な需要が予想される商品などが該当します。
  • 高額・高級品
    高額または高級な製品は顧客の要求に応じてカスタマイズできることが売りであることも少なくありません。そのため高額・高級品は受注生産が採用される傾向があります。特に、顧客ごとのニーズや好みに合わせて製品を提供する必要がある場合には、受注生産が適しています。

注文の受け方に注意

受注生産は生産する分の注文を適切に受け、管理が出来てはじめてメリットが大きくなります。一方、適切に受注が出来なかったり、注文の管理ができていなかったりする場合、生産数の不足など、問題が発生しかねません。

受注生産をするなら、注文の受け方や管理体制にも気を配りましょう。例えば製品やサービスの仕様、納期、数量、そして製造リソース(人材、設備、原材料など)の確認が重要です。

注文の管理は人力で行うのではなく、受注管理システムなどを使って自動化するとミスが少なくなるため効果的です。

受注管理の方法については、こちらの記事で解説しています。


受注管理を徹底解説!必要性・業務内容・成功ポイントも詳しく紹介

受注管理とは、顧客や取引先からの注文情報やステータスを管理することです。受注管理をしっかりと行うことで、受注に関する業務がスムーズに進み、顧客満足度も向上します。迅速な意思決定にも役立つでしょう。

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受注生産と反対の見込み生産もある

受注生産が注文が入ってから生産を行う方法なのに対し、注文が入る前からニーズを予測してある程度生産をしておく見込み生産という方法もあります。

見込み生産についてはこちらの記事で解説しています。本記事とあわせてご覧いただくことで、より理解が深まるでしょう。


見込み生産とは?メリット・デメリット、見込み生産が向いている製品を紹介

見込み生産は、需要予測に基づいて注文が入る前に生産を行う方式です。この記事では、見込み生産の概要やそのメリット・デメリット、また適している製品について詳しく解説します。

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