TS-BASE 受発注
2023.10.02
受注と発注の違いは?それぞれの意味を紹介

目次
「受注と発注にはどのような違いがあるのだろう?」
「ごく基本的なことだと思うと、人に聞くのは恥ずかしい」
初めて受発注業務に携わる方は、まず専門的な用語の使い方を覚えることが求められます。特に「受注」「発注」はよく使う言葉なので、それぞれの意味を正しく理解しておきたいところです。
本記事では受注と発注それぞれの意味・違いを紹介します。
受注の意味
まず「受注」の意味を見ていきましょう。受注とはビジネスの場において、顧客から特定の商品やサービスの製造・納品を依頼されることです。
主に電話・FAX・オンラインシステムなどを用いて依頼されるケースが多く見られます。
受注が入ったメーカーなどの企業は、その製品やサービスを提供するためのプロセスを開始します。
発注の意味
発注とはビジネスの場で、取引先に対して仕入れたい商品の製造・納品依頼をすることです。
メーカーが直接顧客に商品を販売することもあれば、仲介業者や小売店などがメーカーから仕入れを行い、それを顧客に販売することもあります。
発注は一般的に、発注書やオンラインシステムなどを通じて発注依頼を行うケースが多く見られます。
受注と発注の違い
より簡潔に「受注」と「発注」の違いを説明します。
「注文」という言葉を使って整理すると、それぞれの意味が区別しやすくなるでしょう。
受注とは「顧客などから商品やサービスの製造・納品の注文を受け付けること」。発注とは「取引先となる企業などに商品やサービスの製造・納品を注文すること」です。
受注は「注文を受け付けた側」が使う言葉で、発注は「注文した側」が使う言葉になります。
受発注業務とは
1つの企業が受注と発注の両方を行うこともあります。この場合、受注・発注を合わせた業務として「受発注業務」と呼ぶのが一般的です(名称は企業によって異なる場合があります)。
受注と発注、両方の業務を円滑に行うためには、あらかじめ受発注のフローを決め、担当者はフローをよく確認しておくことが重要です。
加えて、受発注業務は属人化しやすい傾向があります。主な理由は、何度も取引をしている顧客から同じ内容の注文を受けることが多く、いつも同じ従業員がその注文を受けている場合、取引先から詳細な依頼がなくても受発注業務が行えてしまうためです。このようなケースだと担当者が変わった場合に受発注業務が上手くいかない可能性が高いといえます。
担当者が変わっても受発注業務に支障が出ないよう、業務を標準化しておくことが必要です。
受発注業務の基本的なフロー
では、受発注業務のフローはどのようなものになるのか、基本的な事例を紹介します。
受注に関わるフロー
まずは受注に関わるフローの例です。
最初の段階として顧客から提示された要件に合わせ、見積を作成します。その見積を顧客が確認し、「もらった見積内容で注文したい」と申し込みがあれば受注です。必要に応じて顧客から注文書を受け取り、契約締結・注文請書を作成します。
社内担当者は顧客に商品を納品するために、商品や商品を構成する部品の在庫を管理している部門、外部業者などに注文内容に対応できるか確認の連絡を入れます。在庫数と納期の確認が取れたら、顧客に納品できる期日の連絡が必要です。
その後、顧客と取り交わした期日までに、納品書とともに商品を納品します。顧客が商品を受領したら請求書を作成し、支払いを依頼します。これが受注の主なフローです。
発注に関わるフロー
次に発注に関わるフローの例を見ていきます。
まず、注文したい商品種類や数量などの要件を明確にして、取引先に見積を依頼します。場合によっては相見積(複数の企業に見積依頼して比較すること)で、各企業から見積を受け取ることもあるでしょう。
見積内容を参考に注文の意思が固まったら、発注をします。取引先に合わせて電話やFAX、メールなどでの注文、もしくは注文書を作成することもあります。
注文した商品が取引先から納品されたら、注文通りの内容かを確認し、問題なければ受領します。
受領すると、取引先から請求書が送付されます。請求書の内容を確認して、経理部門などに支払いを依頼するといった手続きを進めます。支払い時は、支払い日・金額などの記録を社内に残しておきましょう。
受注・発注を混同しないよう注意
本記事の内容をまとめます。受注とはビジネスの場において、顧客から特定の商品やサービスの製造・納品を依頼されること。発注とはビジネスの場で、取引先に対して仕入れたい商品の製造・納品依頼をすることです。
混同しやすい言葉ですので、改めて整理しましょう。
また、1つの企業が受注と発注の両方を行うこともあり、この場合「受発注業務」と呼びます。受発注業務は以下の記事で詳細にまとめていますので、あわせてご覧ください。
参考記事:受発注業務の流れ・課題・改善方法・成功させるポイントを詳しく紹介!

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