TS-BASE 物流
2023.09.29
【物流用語】荷主(にぬし)とは?役割や責任を解説

目次
物流業界において、荷主は重要な役割を担う人物です。荷主はその名の通り「荷物の主」を意味しますが、具体的にどのような立場の人を指し、そのような責任を担っているのでしょうか。この記事では、物流用語の荷主について詳しく解説します。
物流用語の「荷主」とは
物流における「荷主」とは、物流プロセスにおいて発生する様々な業務の依頼主です。荷物を発送する人を「発荷主」、受領する人を「着荷主」と呼びます。
荷主は、物流プロセスの主体として、効率的な運送と配送を実現するためにさまざまな役割を果たします。
荷主の役割
荷主の役割はただ荷物を発送したり、受け取ったりするだけではありません。物流プロセスの重要なパートナーとして、荷物の発送と受け入れに関するさまざまな役割と責任を担っています。
荷物の梱包とラベリング
貨物を適切な包装材料で梱包し、ラベルを付ける役割です。梱包が不適切・不十分であると、輸送中に荷物が破損するリスクが高まります。内容物が壊れやすいものや危険物である場合には、それを知らせるラベルを貼り付けます。
運送業者の選定・交渉
運送業者の信頼性や実績、コストなどを考慮して運送業者を選定し、契約条件を交渉する役割です。スケジュールやコストなどの条件について、業者と交渉を行うこともあります。
運送契約の管理
運送業者が契約通りに輸送を実施しているかを監視・管理する役割です。トラッキングシステムなどを用いて荷物の位置と状態を追跡します。
顧客のサポート
配送情報を顧客に共有したり、問い合わせに対応したりする役割です。輸送中に商品の破損などが発生した場合には、返金や代品の発送といった対応を取ります。
荷主の責任「安全配慮義務」とは
物流業界において、荷主は「安全配慮義務」という法的責任を負っています。これは、物流におけるドライバーや現場作業員の安全性の確保や長時間労働の是正を目的に課せられるもので、2019年7月に施行された改正貨物自動車運送事業法で定められています。
参考:国土交通省「改正貨物自動車運送事業法(荷主関連部分)」
具体的には、以下のような事例に該当する場合、荷主勧告が発動され、荷主名と事案の概要が公表されます。
- 荷待ち時間の恒常的な発生
- 非合理な到着時間の設定
- やむを得ない遅延に対するペナルティ
- 重量違反等となるような依頼
EC市場の拡大などによりドライバー不足が深刻化する中、適正で安全な物流業務の遂行には荷主の理解と協力が欠かせません。
荷主は安全・円滑な物流の責任を担っている
荷主は、適切な梱包や運動業者の選定など、安全で円滑な物流の実現に重要な役割・責任を担っている他、安全配慮義務と呼ばれる法的責任もあります。物流に関わっている人は、荷主の役割や責任を理解した上で、荷主と協力しながら効率的な物流業務の遂行に努めましょう。
物流プロセスには受発注管理、在庫管理、顧客対応などさまざまな部門が携わるため、スムーズな業務には各関係者間での綿密な連携やリアルタイムな情報共有が欠かせません。
- 物流の業務フローを効率化したいが、リソースやノウハウが足りない
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参考記事:TS-BASE 物流とは

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